
第41回琴美会演奏会
@みなとみらいホール
開演前
舞台の幕が上がる前、楽屋では着付けや髪の準備が進みます。少し緊張しながらも、みんなの表情には笑顔も。
今日のステージが良い一日になりますように──
そんな思いを胸に、いよいよ出番を待ちます。

調絃
舞台裏では、演奏に向けて丁寧に調絃が進みます。
音を合わせるその瞬間から、すでに演奏が始まっているようでした。

いよいよ開幕!
開幕前のご挨拶。
日頃の感謝と、本日の演奏会への想いをお伝えしました。
客席にもあたたかな空気が広がります。

2番 絵日傘
練習のときはなかなか息が合わず、思うようにいかない日もありましたが、本番ではお姉さんがそっと妹に合わせてあげるように、二人の音がぴったりと重なりました。
柔らかいメロディーとともに、姉妹ならではの優しい空気が会場に広がり、お客様からも温かな拍手が送られました。

4番 久遠
静かな始まりから、音が少しずつ広がっていく——
まるで風が吹き抜けるような、透明感のある演奏でした。風が過ぎたあとに残る、心地よい静けさ。その余韻がホール全体に広がり、まさに「久遠(くおん)」という名にふさわしい、深く印象的なひとときとなりました。
お客様からも大人気!

6番 千鳥幻想
古典「千鳥の曲」をもとにした、箏と十七絃による二重奏。穏やかな波の音や、風に舞う千鳥の姿が浮かぶような、のびやかな 作品です。
十七絃の深くあたたかな響きに、箏の柔らかな音が重なり、まるで水面を渡る風のように音が広がっていきました。
伝統の美しさを大切にしながら、現代的な感性も感じられる、心に残る演奏でした。

8番 祭りの太鼓
受験生でありながら、中伝披露という大きな挑戦に向けて、真剣に練習を重ねてきました。
その努力の跡が、ひとつひとつの音にしっかりと表れていました。
これまで積み重ねてきた経験と成長が感じられる、素晴らしい中伝披露となりました。

10番 砧
中学生の二人による中伝披露。
繊細な旋律の中に、若さとまっすぐな気持ちが光ります。
お互いの音を聴き合いながら、静かな情景の中にしっとりとした情感を描き出しました。
「砧」に真摯に向き合い、これまでの練習の積み重ねが感じられる演奏でした。

12番 葵の上
源氏物語を題材とした名曲「葵の上」。
繊細さと力強さを兼ね備えたこの曲は、演奏者の表現力が問われる難曲です。
一人ひとりが真剣な眼差しで音に向き合い、舞台上には気迫が満ちていました。
物語の情景を思わせる緊張感と、最後まで集中を切らさぬ姿勢。
聴く人の心をぐっと引き込む、見応えある演奏となりました。

13番 天泣
漫画『この音とまれ!』でおなじみの「天泣」。若さと情熱があふれるこの曲に、演奏者たちが一音一音、全力で向き合いました。
静けさの中から立ち上がる旋律、そしてクライマックスの迫力——
「まさに心が震える瞬間の連続でした」との声もいただきました!
演奏を終えたあとには、客席から温かな拍手が包み込みました。

15番 千本桜
リズムもテンポも速くて大変でしたが、何度も練習を重ねて、息の合った演奏になりました。
和楽器ならではの力強さと華やかさがあふれて、ステージも客席も笑顔いっぱいに。
締めくくりにふさわしい、明るくエネルギッシュな舞台になりました🌸

終演後のひととき②
祖父母や従兄弟たちも応援に来てくれました。
みんなそろって記念の一枚。

舞台花
舞台を彩るお花。
鮮やかな色合いが、会の始まりを優しく告げてくれます。
出演者・観客の心を明るく包み込むようでした。

始まる前にご挨拶
開演前のご挨拶。
出演者・スタッフが一堂に会し、心をひとつに。
これまでの練習の成果を胸に、本番への気持ちを整えます。

1番 さくら・21
日本の春を代表する曲「さくらさくら」をテーマにした変奏曲を演奏しました。
おなじみのメロディをもとに、演奏者それぞれの音が重なり合って、やわらかく、そして時に力強く広がる響きになりました。
静かな中にも緊張感があり、会場全体が琴の音色に包まれるようなひとときでした。

3番 門出の祝・水の音
練習のときはテンポを合わせるのが難しく、なかなか思うようにいかないこともありましたが、本番ではみんなの息がぴったり!✨
ステージの上では少し緊張している様子もありましたが、最後まで頑張って演奏しました。

5番 秋の初風
宮城道雄作曲「秋の初風」。
平家物語を題材に、歌には静けさと哀しみ、手事には京都の雅な雰囲気の作品です。
舞台に立つ皆さんの音が重なるたびに、まるで秋の風がそっと吹き抜けるような、しっとりとした情景が広がりました。
秋の夕暮れのように、静かで温かい余韻を残す演奏でした。

7番 六段の調
一音一音を丁寧に奏でる姿から、これまでの努力や積み重ねが伝わってきました。
緊張の中にも落ち着いた気持ちで臨み、堂々とした美しい音を響かせていました。
これからさらに深めていく「琴」の世界が、とても楽しみです。

9番 椿づくし
優雅さと力強さを併せ持つ「椿づくし」。
奥伝披露として臨んだ今回の舞台では、それぞれの音に確かな自信と深みが感じられました。
これまで積み重ねてきた学びが、音の重なりや間の美しさとなって表れ、成熟した響きがホールいっぱいに広がりました。
落ち着いた華やかさの中にも凛とした気品があり、奥伝披露にふさわしい堂々とした演奏でした。

11番 衛兵の交替
皆伝披露として挑んだ「衛兵の交替」。
仕上げの段階でぐんとレベルアップし、音にしっかりとした厚みと安定感が生まれました。
緊張感のある曲の流れの中にも、落ち着いた集中力が感じられ、最後の1週間で頑張って練習した努力の積み重ねが音に現れた、心に残る皆伝披露でした。

🌸幕間のひととき
幕間の一コマ。
ステージを終えた笑顔と、ほっとした空気が広がります。
思い出の一枚になりました。

14番 桜メドレー
桜をテーマにした人気の3曲を、箏の音色でつないだスペシャルメドレー。
それぞれの「さくら」が持つ世界を大切にしながら、曲が移り変わるたびに景色が変わるような編曲にしました。
ポップスならではのリズムやハーモニーに挑戦し、会場にはやわらかくも力強い音が響き渡りました。
琴の新しい魅力を感じていただけたと思います🌸

終演後のひととき①
努力の結晶が実を結んだ瞬間。
中伝「砧」を弾き終えた晴れやかな笑顔が、舞台の余韻を伝えます。

終演後のひととき③
終演後のロビーにて。
笑顔とおしゃべりがあふれる、心温まるひととき。
今日一日の頑張りを分かち合う姿が印象的でした。

